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近年、アスリートだけではなくてバレエダンサーのキャリアについてのさまざまな取り組みが行われています。
イングリッシュナショナルバレエやロンドンコンテンポラリーバレエで踊りながらオックスフォード大学で量子力学の博士号を目指し宇宙飛行士の試験にも受験中のバレエダンサーのメリット・ムーア
彼女は子供の頃から宇宙飛行士になるのが夢でした。
バレエで得た忍耐力、体力、協調性、決断力などは宇宙飛行士を目指す上ではおおいに役立っているようです。
研究を優先させるために何度もバレエを辞めようとしましたが
その度に集中力やエネルギーが落ちてしまうそうです。
そして、彼女はバレエダンサーはバレエ以外の興味を持つことを勧めています。
バレエの世界は楽しさだけではなく、続けていく上での苦しみもありますが
もうひとつの世界を持つことで、バレエでの苦労を忘れられたり
お外側の世界を知ることで改めてバレエの素晴らしさに気づき、スタジオに再び戻ってレッスンをしたくなるそうです。
研究室では、さまざまな問題解決をしていくときに想像力が必要とされ
バレエの世界では分析力を使い、身体の限界の挑戦をして新たな動きを生み出す
感性も刺激されるのでインスピレーションも湧いてそれぞれに相乗効果があると言っています。
他にもこのような活躍をしているバレエダンサーたちがいます。
オーストラリアのメルボルンにあるバレエ学校に留学中で、ダンサーのメンタルをサポートする臨床心理士を目指す現役東大生
エピソード1
エピソード2
ロシア・ヤクーツバレエ団、アルメニア・エレバン国立バレエ団、トルコ・メルシン国立バレエ団、カザフスタンアスタナバレエ団にてプリンシパルを務め現在はドイツ・ドルトムントバレエ団にてソリストバレリーナである脇田紗也加さんは働きながらハーバード大学の通信教育で大学を卒業
ボストンバレエスクールに通いながらハーバードの夜間専門学校で学んだサラ・ラムはボストンバレエ団のプリンシパルからロイヤルバレエ団のプリンシパルを務める
日本のバレエダンサーにもさまざまなキャリアパスを求められる時代になっています。
練習量が多くハードな生活をしているバレエ学校の生徒さん、職業ダンサーたちの
学業にも熱心に取り組む姿にはとても感嘆させられますよね。
私も学生の頃は学校、バレエ、塾、ピアノ、英語教室などたくさんのことを両立していました。
バレエの踊りの順番を覚えるのは比較的早い方でしたが、お勉強は苦手でした。
感性がまわりとは違っていたので、学び方にこだわりを持っていました。
なかなか頑固な子供だったのでまわりの大人たちは大変だったと思います。
中学は公立でしたが、さいたま市(当時は浦和市)で一番お勉強熱心でレベルが高いと言われている中学校でした。
定期テストでは各教科の問題用紙が4、5枚で時間内に終わらない
学年には大手の塾で成績が日本一という子がいたので、その生徒さんにも簡単には解けない問題も入っていたり
教科書を先に予習して、学校の授業は復習として受けるのも当たり前
みんなお勉強が出来る人たちばかりで緊張の日々を送っていました。
学校が終わってからはバレエのレッスンのために力を残しておかなければならない
夜のレッスンが終わって翌日は疲れが取れなくて、学校の授業中は眠い
学校の先生たちはバレエを習っている私の生活を知らないので
自分が毎日ヘトヘトで疲れている中、なんとか過ごしていることを理解してもらえない寂しさがありました。
通知表の成績は数学は2、あとは3、たまに4がある程度で
学年の成績も真ん中よりも少し下くらいで、良い成績ではありませんでした。
ところが、中学2、3年生のときの塾の先生と相性が良くバレエを続けていることを応援してもらえるようになったのです。
バレエの話をしたり、発表会に観に来てもらえたり、少しずつバレエを続けている自分のことを伝えていきました。
安心できるようになった私はそこから試行錯誤しながら自分なりの勉強方法を見つけて
少しずつゆっくり成績を上げていき中学3年生の模試では偏差値70代を取ることができるようになりました。
信じられないですよね
高校は私立の女子校に通っていました。相変わらず忙しい日々でしたが
成績がクラスで1番、学年では13クラス中2番でした。
あの人が嘘でしょうって感じですよね
その頃はね、確かに毎日忙しくて大変でしたが
学校の成績だけではなく、バレエも伸び盛りで上達していました。
当時、学年で1番は誰なのだろうか気になっていたのですが
その子はクラスは別でしたが仲の良い友達でした。
そして彼女もバレエを習っていたのです。
「バレエと勉強のやりくりは同じだよね」とよく一緒に話したものです。
それぞれの置かれている環境や目的などがありますから
お話しした内容を皆さんに全て求めているわけではありませんよ。
ただ、海外のバレエ学校の子供達、職業ダンサー、習い事としてバレエを習う子供達が
バレエを通してタイムマネージメントのスキルを学んでいることは同じです。
この能力は何歳になってもどこに行っても必要とされますし、なかなか学ぶ場所がなかったりもします。
バレエを習う者たちにはタフな強さがあります。
踊れて、キレイになれて、健康になれて
タイムマネージメントの能力も身につく
バレエはとても素晴らしい世界なんですよ。
クラスのお姉さんたちも中学受験、高校受験、大学受験、就職活動を乗り越えてきた
つわもの揃いですから
両立の工夫のアドバイスがもらえるかもしれないから、お話ししてみるのも良いかもしれないよ。
みんなは浦和という土地で生まれ育ち
とても良い教育を受けています。
塾に通えて、英語も学べて、早い時期から英検の取得をしていたり
パソコン、タブレット、スマホの操作だって出来てしまう
学ぶ環境やお道具に恵まれています。
大変な時期かもしれないけれど、こんな私でもできたのだから
みんなはもっとできるはずだよ
今せめてできることをやっていけば、きっとうまくいくから大丈夫。