受付時間 10:00-13:00(土日を除く)
バレエの舞台では素敵なお衣装を着て踊ります。
皆さんの発表会でいつも着ているお衣装はアトリエヨシノさんからのレンタル衣装です。
1ヶ月前に着ていた衣装や髪飾りは懐かしいですよね。
アトリエヨシノ
https://www.atelier-yoshino.com/
昔はバレエの発表会というとオーダーをして購入するか、手作りのどちらかでしたので
お金も手間もかかってしまい大変な時代でした。
そのため、レンタル衣装が出てきたときはバレエ界にとっては画期的だったようです。
日本全国のバレエ教室、バレエ団に衣装のレンタルをするだけではなくて
地域でバレエフェスティバルを開催したり
本社にある大きなスタジオでバレエセミナーを行ったり
最近ですとYouTuberのある方とコラボしたり
日本のバレエ発展のためにご尽力されています。
バレエ経験の方も働くようになり、バレエ経験者は優遇されているようです。
大きな倉庫には、このようにたくさんの衣装が保管されています。
実際はもっとたくさんの衣装があるのですよ。
アトリエヨシノさんの本社は相模湖駅からすぐ側
大きな建物が相模湖の目の前にあり、とても目立ちます。
この建物の中にはスタジオが併設されており、海外の有名なバレエ指導者のバレエセミナーが行われています。
以前にこのスタジオでバレエセミナーを受講してきました。
ローザンヌ国際バレエコンクールの審査員を務め、神戸女学院大学の教授、振付家である島崎徹先生
海外の有名なコンクール、ローザンヌ国際バレエコンクールの芸術監督を務め、フランスやベルギーの国立バレエ学校で専任教員のヤン・ヌイッツ先生
お二人がセットになった貴重な指導者クラスのセミナーでした。
島崎先生のレッスンはコンテンポラリーダンスのレッスンで、とてもユニークに教えていただき
ヤン先生は毎回、片手にペットボトルのコーラを持って入室してくるのが印象的
解剖学に基づいたクラシックバレエのレッスンで通訳の方が日本語に訳してくださいました。
この通訳の方もバレエ経験者のようで、分かりやすい表現方法で個人的にファンになったのですが
いつかのローザンヌのコンクールで日本人に通訳している映像をお見かけしました。
当時、島崎先生がおっしゃっていた言葉をお伝えしますね。
1. 自分の美しさを持つこと
2. 日本人はバレエの性質と合っている、ヨーロッパは今はない
3. バレエを初めて習ったときの気持ち、習う目的、想い、楽しさを持ち続けること
バレエを習っていることが当たり前になってしまうと、なぜ習っているのかが分からなくなり
そうなってしまうと踊りがかたくなってしまい、自分が出せなくなってしまう
4. 体は危険を好む、自分は安全を求める、リスクを与えれば自分や体はついてくる
5. バレエダンサーは桜ではなくて梅であれ
桜の花のように派手さはなくてもいい、梅の花のように控えめでありなさい
「気づいてくれればいいのです」くらいでちょうどいい
島崎先生が桜の花と梅の花の咲き方の違いを顔で表現してくれるのがおもしろいのです。
島崎先生のお言葉の3番については当時、大変共感して、自分と同じ考えであったことに励まされました。
「バレエノートの書き方」のテキストにある「レッスン前の準備」にもありますよね。
梅の花については奥が深いですよね。
スタジオの隣のお寺は大きな桜の木があって毎年、美しい桜が咲いていて写真撮影をされている方も多くいます。
その桜が咲く少し前の時期にお寺に梅の花が咲いているのをご存知ですか?
ひっそり、控えめに、力強く、美しく咲いているのです。
来年の2、3月あたりまでお花を見られるのはお楽しみですが、梅の木はあるので見つけてあげて下さいね。
きっと梅の木は喜んでくれるから。
皆さんにとって梅の花のようなバレエダンサーとはどのようなイメージでしょうか。